第16回カタリナ読書会

2024年5月15日(水) 

テーマ
セルフマネージメント

参加者 8名

「ことば、身体、学び」為末大・今井むつみ著

「ことば、身体、学び『できるようになる』とはどういうことか」は、スポーツ指導を例に、言語や学びの本質を対談形式でまとめた書籍でした。
・相手の理解できる認識のバイアスを予測しながら伝える
・言語はコモングラウンド(共有認識)を前提にして成り立っている
という2点は、人とコミュニケーションを取る時に欠かせないもの。
また、そのバイアスやコモングラウンドは、その人が持つ語彙や過去の経験によって実に多彩で、修正と調整を繰り返して醸成されるものだと感じました。
「感覚を言語化すると取り出しやすい」=記憶しやすいというのも頷けます。

フリーディスカッション

SNSやオンラインでの言語表現による行き違いや言語だけでは不十分、と感じることもある。

子供は語彙が少なく、思ったことを伝えられないとき、絵日記やハグでケアをして、乗り越えた。

など、言語以外の表現についての体験談をお聞かせいただきました。

印象に残った言葉

赤ちゃんは胎内でリズムを学ぶ

子供のうちは、スポーツは細かな技術面でなく「がんばれ!」でいい。楽しんでやるほうが大切。

 読み聞かせは、兄弟姉妹であっても個人差があるが、共通しているのは読み聞かせをすると語彙が多くなること。

反復し修正していくことで、熟達することをピアノや英語で体験した。

スキーマは人や組織で異なり、上書きしていく必要がある。数度転職したことで、実感した。

フリーディスカッションでは言語以外の表現についての体験談をお聞かせいただきました。

語彙や共通のメンタルモデルが少ない場合は、言語だけでなくその他の感覚をで補うことで、よりよい結果につながる、

ということなのでしょう。「感覚を言語化する」という本書とは逆の方法でしたが、大変説得力がありました。

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